takahashiの雑記ブログ

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凶悪殺人犯は生まれた瞬間からその運命を決定づけられている。彼らも生まれた直後は天使だったに違いない。

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随分前の話だ。
テレビの画面では凶悪犯罪に関するニュースが報道されており、報道マンが熱心にリポートをしている。いかに残虐で卑劣極まりない行為だったかを報告している。リポートは彼の幼少期から今日に至るまでの背景がまとめられ要領よく報告される。
その中で今日の犯行に至るまでの特異的な性質、行動についてや凶悪犯行に関する内容についてはより詳細な議論がなされる。

凶悪殺人犯たちは生まれながらに悪魔だったのか。いやきっと天使だったはずだ。

私は特に殺人、無差別に何人もの命が損なわれる報道において思うことがある。
この人間の形をした悪魔は生まれながらにしてその運命を決定づけられていたかもしれないと。
もし彼らが私と入れ替わっていたら、同じことになっていたのだろうか。私が彼らと同じ境遇に生まれていたら、私が悪魔になっていたのだろうか。



私は昨年子供が生まれたばかりだ。
生まれたばかりの子は皆天使だと思っている。
天使たちの安らかな寝顔や微笑は多くの人間の心を癒し、幸福で満たすことができる。



悪魔たちも元を辿れば皆天使だったに違いない。
彼らも生まれた直後は周りの存在に幸福と癒しを与えられる存在だったはずだ。
我々が大人になるにつれて人格形成をしている最中に、彼らはどこかの段階で、あるいは生まれた直後から心の闇を広げずにはいられなかったのかもしれない。


凶悪殺人犯たちはなぜ悪魔にならなければならなかったのか?

異常快楽殺人という書籍がある。

私が大学生の時に出会った。この書籍にあってから、彼らがなぜ殺人鬼にならなければならなかったのかについて興味を持つようになった。この本には7人の凶悪殺人鬼に関する幼少期時代から犯行に至るまでとその犯行内容についてが記載されている。犯行内容についてはwikiのリンクを示しておく。
ja.wikipedia.org
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ja.wikipedia.org
ja.wikipedia.org
ja.wikipedia.org
ja.wikipedia.org
私の家を訪れた多くの友人がこの本に興味を持ち、ページをめくったが何しろ残酷な内容で、5分もたたないうちに読むのをやめた。中には、洗面台まで走っていき、嘔吐く友人がいた。彼は一言、勘弁してくれ。お前も異常なんじゃないのかといったのが記憶に残っている。
異常ではない。


上記殺人鬼たちには共通していることがある。
それは、彼らが幼少期に洗脳、虐待を受けていたことだ。場合によっては彼らがおなかの中にいた時からそれは始まっていたケースも見られる。
母親が絶対であると教育され、父親が早く死ぬようにと毎日祈らせる。教鞭によるむち打ちを日常的に行う。妊娠中から精神安定剤を1日に20錠以上飲むなど考えられない内容になっている。


また、池田小学校児童殺人事件を起こした宅間守もそうだ。彼は8人も児童を殺害し、法廷では心無い言葉を遺族に吐き続けた。彼も生まれる前から、母親から虐待を受けていた。この子あかん。おろしたいなんて言う女がいることに衝撃を受けた。そして幼少期にはすでに、自分が生まれてきたことが歓迎されていないという事実を知っていたと述べられている。加えて、彼が事件を起こした際に彼の父親はすでに勘当しているので自分には関係ない。死刑当然だ。と言い放った。私は子供ながらにこんな親に育てられたらこうなってしまうのだろうと感じたものだった。


宅間守は5歳の時にはすでに悪魔的な性質が形成されていたと述べている。彼は物心ついた時から5歳までが最も大事な時期でその時にどのような環境で育てられたかが人生を大きく左右すると述べている。彼は死ぬ直前まで悪魔だったかというとそういうわけではない。

晩年の彼は優れた人格の臨床心理士と頻繁に会話をすることで、人間本来が持つ性質を取り戻していったと述べられている。殺人を起こしたことをひどく後悔していたようだ。彼は獄中において自分だってこういう人生を歩みたくて歩んだわけではないと述べている。
そして、死刑前に臨床心理士に向かってありがとう。感謝してると述べたそうだ。


彼らの好奇心旺盛で感受性高い幼少期は虐待、無関心、洗脳などにより本来人格形成に必要な成分の発達が欠如し、その代替として闇を拡大させていったのだろう。彼らは生まれながらにして、本当は幸せな人生を望んでいながら、周りの一般的な家庭に強いあこがれを抱きながら悪魔になるための教育を受けさせられてきたのだろう。


どうすれば彼らのことを救えたのか?

少なくとも、彼らの周りに彼らを尊重し、思いやり、愛情をたっぷり注ぐような人間がいれば、このような事件は起こらなかったかもしれない。
すべてが親のせいというわけではないが、幼少期における親と子供のかかわり方がその後の人生を大きく左右するのであれば、彼らは幼少期においてどうすればよかったのだろうか。生かされる立場の子供たちを導いてやれるのは我々大人しかいない。

我々も他人ごとではない。彼らはたまたま貧乏くじの被害者だった可能性もある。

貧乏くじを引く
彼らがニュースで報道される際に私は思う。
私と彼らが入れ替わっていたらどうなっていたのだろう。つまり、彼の両親のもとに私が生まれ、私の両親のもとに彼が生まれる。
そして彼の幼少期を私が体験し、私の幼少期を彼が体験する。
そうしたら私は彼らのように悪魔になっていただろうか。彼らは私のように結婚し、子供が生まれ、一般的な生活を営んでいたのだろうか。
私が悪魔として報道され、彼らは家族と画面越しに私を見ていたのかもしれない。
あるいは私の生命はすでに自身の手によって損なわれていたかもしれない。
そんなふうに思う。