【2019年度版】男の苗字変更~入籍で男が姓を変えることについて~
私は妻の姓を名乗っている。
自分でその選択がベストだと思ったのだ。
世間では男が姓を変えるということに関してまだ抵抗があるように感じられる。少なくとも一般的なケースではない。経験上だが、上記のような抵抗・偏見が様々な障壁を生じさせ、結果的に克服していかねばならないこともある。
一方で、近年男性側が姓を変えるケースも年数に対して正比例するように増えてきている。
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割合として1990年の調査で2.3%だったのが2015年で4.0%だ。これは結婚後に女性が男性側の家に入るという家制度のような風習が薄れ、結婚に際して女性側の意見が少しずづではあるが反映されるようになってきたためと思われる。
これから、姓を変えることになりそうな男性の皆さんに私が苦労したことや感想をお伝えしたいと思う。
決意に至った理由
私の妻はシングルマザーだった。当時、子供は1人で中学生だった。つまり彼女がバツイチ、私が初婚のパターンだ。付き合う前から子供と妻と3人での交流があり、なんとなく中学生の彼が気になるようになった。彼は勉強は苦手だが、空気を読む能力や受け答えに関しては中学生とは思えない程しっかりしている。
何度か、彼に入籍の話をしたことがある。私がそうしたいこと、彼の苗字が変わるかもしれないことや、戸籍や財産相続などの話もしたと思う。最初は私が苗字を変えるという選択肢はなかった。とういうよりその選択肢から逃げていたような感覚だ。子供は少し考えさせてほしいといい、次の日には私の姓になることを快諾した。
彼が快諾したことに感謝したが、かなり引っかかった。彼はまだ中学生で学校に行っている。友達との関係もあるし、いくらしっかりしているとはいえ、子供なのだ。私は意見を押しつけて腹をくくらせてしまったのだ。そのことに気づいた時、とんでもないことをした気がしたのだ。
私が変えればいい話なのだ。周りの目は少しきになるが慣れれば何とかなる。実際に変えてみると大したことはない話だった。
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会社の方の反応
意外とあっさりしたリアクションの方が多かった。中には驚きを隠せない人もいたし背景を聞きたがる人もいたが2,3人程度である。そういう人には、苗字を変えたほうが運勢がいいからだと適当なことを言っておいた。まぁ、実際は少し運勢が良かった。
たまに嫁さんの尻に敷かれたんだろう?とかいいなりなんだろうと冷やかされることがある。だがそんなのも最初だけで一年経った今では誰も何も言わない。それに、冷やかしてくる相手は大して何も考えていないのだ。放っておけば良いことだ。
会社で仕事するときは?
会社では旧姓で仕事をしている。
当時、旧姓でどうしても仕事がしたかったので調べてみた。
ネット情報だが旧姓で仕事をすることは割と広く認められていると認識している。
会社では名刺が変わったりだとかはなく、ストレスは少なかった。ただし、出張などでクレカを使うことが多いが、その時には頭を切り替えなければならない。
親の反応
親は泣いたし最後まで反対した。だけど、私にとっては腹は決まっていたので申し訳ないと思いながら貫いた。今は仲良くしている。結局自分次第でなんとかなる。自分が幸せになれば親も幸せになる。
手続きについて
これがたくさんあるのだ。
- 入籍届を提出(筆頭者は妻)
- 子供との養子縁組を締結
- マイナンバーの名前変更
- 運転免許の名前変更
- カード類の名前変更
- 通帳の名前変更
- 光熱費関係の名前変更
- 健康保険証の名前変更
早急にやらなければならないことは上記くらいだろうか。
特に再婚の場合は子供と養子縁組を締結するかどうかは早めに話し合っておいたほうが良い。養子縁組が締結されれば、その子は養親の子としてみなされる。
厳密にいえば、締結した後に扶養義務が発生したり、財産相続の権利が子に付加される。子が親から受けるであろう権利を獲得できるということだ。ただ、養子縁組にこだわる必要はないと思う。家計を一緒にすればいいだけだし、財産相続については遺言書を正しく記載すればよいだけの話だからだ。
そのほかの手続きは氏名変更の手続きになる。これが非常に多いので、抜け漏れがないようにしたい。
姓を変えて思ったこと
変わるまでは落ち着かなかったし、それまでの過去を捨てるようで何となく寂しかった。しかし、変えてみると案外大したことがない。職場では旧姓なのでこれまでの姓で過ごす時間が圧倒的に多く、変更前と変わらないからだ。それよりも、自分があの時、子供に押し付けたままにしなくてよかったと思っている。シングルマザーとの結婚において子供のために姓を変えるのが大事という意味ではないが、自分の考えや信念がたとえ万人受けするものでなくとも、自分をもって行動できたことが価値があったと思える。
まとめ
- 姓を変えることは案外大したことはない。
- 手続きが多いので抜け漏れなきようにする。
- 職場では旧姓の使用が広く認められている。
- 親族からはなんか言われるかもしれないが、幸せになれば問題ない。時間に任せよう。