takahashiの雑記ブログ

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叱らない子育てを勘違いしていないか?叱らない教育は放任でもなく、温かく見守ってやるわけでもない。

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f:id:rt-takahashi:20190829122548j:plainちょっと前、叱らない子育て、叱らない育児・教育が話題になった。
叱るとか、叱らないとかそんなところは本質的ではなく、間違っていることを指摘し、正すという教育をすることに視点をもっていかなければならない。

それを理解していない親たちは身勝手な解釈をし、叱らない育児ではなく、育児放棄をしてしまっているGoogle検索で、叱らない子育てで検索すると不満ばかりが表示される事態になっている。

このような不満は身勝手で楽な方法を選択した親たちの副産物であると思われる。僕はこれまでに叱らない教育も叱られる教育も両方経験してきた。だからわかる。叱らない子育て・育児・教育というのは決して放任するわけでもなく、温かく見守ってやるわけでもない。いうなれば、叱る教育はウェットな方法で叱らない教育はドライな方法だ。

叱らない教育=感情的にならない教育

何か悪いことをしてしまった時、怒られてしまうことがある。子供の時であれば母親に「なんでこんなことしたのよ!!」とか、「静かにして!!」だとかお父さんのクサい靴下を触ろうとすると「絶対ダメええぇぇ~」と大声で怒られ、結婚すれば嫁さんから「コップはそこじゃないでしょ!」とか「ひげくらい剃りなさいよ(休日)」と怒られる。これらは叱りつける教育だと認識している。

叱る教育には以下のような特徴がある。

・叱る教育=叱る側の思いや感情を乗せて相手の行動を正そうとする。
・叱られる側は感情が揺さぶられる。
 →相手がこんな嫌な思いをしている。だから悪いことなんだと認識する。

世の夫が妻から受ける教育はたいてい叱りつけられる教育で世の奥様は大変効率的で労力の少ない方法を選択されている(と勝手に思っている)。

要は、悪いものは悪いのだから直しなさいよ。問答無用よ!っていうのが叱る教育だ。

叱らない教育って例えば何さ?

ちょっと前にツイッターでバズッていた内容を引用させていただく。

電車の中で子どもが大騒ぎ。お母さんは必死に「シーッ!静かにして!」って言ってるのに、子どもは楽しくなっちゃって止まらない。車内には、静かにしろよ、という険悪な空気。それが分かるだけにお母さんは肩身が狭そうに、必死に子どもを静かにさせようとするのだけど、子どもは聞いちゃいない。

そこで私が近づき、子どもに直接「楽しいところ、ごめんな。実はな、電車の中には、疲れてるおじさんがたくさんおってな。ちょっと眠りたいんで、少し静かにしてくれると助かる。悪いな」と頼みにいくと、ビックリした顔で、でも頷いてくれる。以後、ピタッと静かになる。

降車するとき、「ありがとうな。よう静かにしてくれたな」と一声かけると、知らないオッサンにまた声かけられたとビビりつつも、頷いてくれる。
こうした経験をすると、子どもは以後、電車の中では静かに過ごすようになるだろう。
引用元:

子供はその時の感情が世界の中心になっていて、周りの世界がどうなっているかに思いを行き渡らせることは難しいと思う。この子供たちも電車の中できっと楽しんでいて、まさか周りの大人たちがそんなに疲れていて迷惑しているなんて夢にも思っていないだろう。大人だってそういう周りが見えないときがある。

酔っぱらったサラリーマンが気持ちよくなって電車の中で大声で仕事論などを熱弁したり大学生がアパートでウェーイうぇーいと酒を飲んでいたら隣人から注意され、そんなうるさくしてたっけと感じてしまうのと似ている。正直僕にも経験がある。

このおじさまは一度子供たちの立場に立ったうえで、なぜ静かにしてほしいかをきちんと伝えている。これが、叱らない教育の根本なのではないかと考えさせられる。

叱らない教育が必要な子供もいる。

感情に任せてダメなものは駄目よ!といってもそれで変わってくれる子もいれば響かない子もいる。経験ないだろうか?

・バイトを無断欠勤する。
・学校に行っているふりをしていかない。
・何事もすぐあきらめる。

「無断欠勤なんて非常識だ、迷惑だ」「学校に行かないなんてどういうことだ」「本当に続かないなあお前は」そんな感じで強くいっても、あ~ハイハイ早く終わってくださいと大人をなめているかのような態度をとる子供もいる。


そういう子は大人をなめているというより、自分の思いなど分かってくれるはずがない。いつも自分の考えの押し付けじゃないか。とひそかに傷ついている可能性がある。繊細なのだ。ひたすらに無言でハイハイとうなずくだけで自分の意見や思いは押し込められている状態になっている。


私にも経験があり、悩んだことがある。そういう子にはなんだそのなめた態度は!と感情的になっても逆効果だ。彼らにはそうすべき理由が存在しているからその態度をとっているのであって、理由がわからなければ彼らの心を動かすことはできない。


子供に怒ってもパッとしないという方は、怒りの感情を捨てたうえで彼らと普通に会話をしてみたらいい。皆さんも経験があると思うが、自分のことを分かってくれると感じれば一気に相手に心を開くようになる。


なぜバイトに行かなくなったんだ?人間関係が嫌になったか?嫌なことをされたのか?と問いかけてみればぽつりぽつりと話し始めると思う。それがしょうもないなあ~と感じることもあれば、意外にもそんなことを考えていたのかとびっくりさせられることもある。


そのうえで、教育すればいい。どう迷惑がかかるのか?自分たちが何を心配しているのかを詳細に教えてあげれば彼らも腑に落ちる。たいてい、そこが分かっていないからやってしまう。親の意見ばかりを押し付けることが教育ではない。

とはいえ、ほとんどは叱る教育で事足りる。

・飲んだジュース出しっぱなし。
・食事の後のかたずけをしない。
・脱いだら脱ぎっぱなし。

言い始めたらきりがないが、このレベルのことは叱りつける教育で問題ないと思っているのだが、どうだろうか。机やテレビ台の上によじ登って平気でニコニコしている親がいなくなることを願うばかりだ。