takahashiの雑記ブログ

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【男の育休】中小企業は育休取れない。理由と今後どうあるべきかをまとめてみる。

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この記事は中小企業の一介の社員が全国の中小企業の会社役員、もしくは管理職クラスの方たちに向けて記載したものです。青いですがぜひお付き合いくださいませ。

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男性が育休取得をする例が増えてきている。
タイトルの件、もちろん就業規則では男女関係なく取れる企業は多い。だけど現実は厳しいです。この記事は中小企業における男が育休をとることに関するリアルと今後中小企業がどうあるべきかをまとめたものです。


先日以下のようなツイートをしました。

子供2人目が生まれた男先輩が人生ハードモード。なぜなら、今日から仕事激務になって奥さんワンオペ状態になります。同じプロジェクトに関わる自分、来年3人目が生まれるので涙目。
男も普通に育休できる時代が来れば…。少数精鋭の中小企業はそうはいかない。

中小企業はなかなか男で育休は取れません。まだまだ、昔ながらの空気が残っている。働き方も昔のままだ。でもそれは仕方のないことかもしれない。

中小企業において男が育休を取りにくい理由。

圧倒的に人材不足。

大手と比べて遥かに少ないです。打ち合わせをするとわかります。大手は1つのプロジェクトに関わる人数が多く、役割が分散されている。一方で中小企業は1人が担う役割が多く、アレもコレもソレもする。そのため、責任の集中は防げない。


男が育休を取得することについてカンニング竹山さんが以下のようなことをニュースで述べている。

「大手企業の下には下請けや孫請けがあり、ほとんど中小企業。中小企業は育休なんか取ったら会社潰れちゃうんですよ。そこまで全部国が(フォロー)できるかどうか」
「今、少ないパターンの理想を見せられて『じゃあこうしよう』と思うけど、経済力がある、できる会社はいいけど、8割7割が中小企業なわけだから、この問題をどう義務化するかです」
引用元:「男性の育休取得」にカンニング竹山が意見 「中小企業は育休なんか取ったら会社潰れちゃう」「全員同じにしようとするのはズレてる」 | キャリコネニュース


コレについては私も同感だ。
中小企業では少数精鋭なので、専門的な知見やノウハウなどが個人にかなり依存しているところがある。当然引き継ぎや人の選定も楽ではない。


だったらカンニング竹山さんのいうように国が何かしてくれるのを待つのか?それは違う。


そもそも管理職以上の方々と若手との間に温度差がある。

出世競争という選択肢しかなかった40、50代と若手とのとのギャップについて。

ある時、50代の社員に私はこう尋ねられた。

お前はこの会社でどうなりたいんだ?
俺はいいもん作れたらそれでいいです。そう答えた。

俺とおまえたちの年代は同じ時代を生きているのにまったく別の時代を生きているようで困惑するよ。俺は昔から社長になると豪語して頑張ってきた。お前は野心がないのか。


ない。皆無だ。
ちなみに30代も出世意欲は強くはないと感じる。
一方で自分のまかされた業務に対するプライドはある。私は製品開発をしているが、世界で最も優れた製品を開発したいと思っているし、その熱意を顧客に伝えている。それは年代を問わず持っている人は持っている。


我々と50代の社員のギャップは時代の流れを考えれば必然的なものであることが理解できる。


彼らはお金を得るためには出世すること以外に選択肢がなかった。今のように副業が容認された時代ではないし、投資も今のように手軽に始められるようなものでなかった。何より、銀行の利率は年1%以上、定期預金で3%以上あった時代なので投資はギャンブルという認識のほうが強かったかもしれない。


そんなわけで頑張って残業をし、仕事で結果を出し、上司との付き合いにも律儀に参加することが大事で、それらを忠実に実現できれば責任ある仕事もどんどんまわってくるし、それらで成果を出せば出世するというモデルがある。


一方で、近年では副業が容認され、お金を得る方法は出世だけではなくなってきた。コレまでの働き方や若手との温度差におそらく、困惑しているだろう。私の周りのその年代の方々も困惑しているのは感じられる。

若手を代表して発言させていただく。
「出世競争なんて参加してないから業務を分散させて今ある人材を活性化させてくれ。それがまず先だ。」

業務を如何に分散させるかが人材不足解消のカギとなるのでは?

中小企業にはなかなか人は集まらない。
だから、今いる従業員を如何に機能させるかが人材不足を解消するポイントになってくる。ポイントは以下2つであると考える。

・機能していない社員がいるか(暇そうな社員)
・仕事量が集中していないか

人材不足を解消するためには、機能していない社員を活性化させるしかない。そのために、経営者や管理職は何をすべきか。それは仕事を暇そうな彼らに与えるということだ。

一方で、仕事はできる人間にしか集まらないようになっている。これは、会社の収益を考えた際、できる人間に任せておいたほうが安全だからだ。当然、経営者としては確実に収益まで結び付けたいという意向があるためだが、これでは仕事量が優秀な社員に集中することになってしまう。


その優秀な社員はやがて自分の仕事量に対して正当な対価を得られていないことに気づき、やめていく。もしくは、出世することに期待し私は何でもやります。何でもできますというウェルカムスタイルでますます業務集中をおこし、代えのきかない人材になりうる。


プレシデントで紹介された業務の集中を防ぐ方法として以下のようなことが紹介されている。

優秀な社員に1つの仕事を加えたら、1つの仕事を手放させる。しかも、社長自身が指示しなければならない。真面目な社員ほど「仕事量が多すぎます」と言わないからだ。優秀な社員が仕事を手放すと、いいことがある。他の社員の成長にも寄与するのだ。上に優秀な社員がいると、下の社員は頼ってしまい、なかなか成長しない。この状況を打破できる。
引用元:優秀な社員に仕事集中。一発解決する方法 長時間労働は、社長の勇気で防げる (3/3) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

これで少なくともノウハウの集中を防ぐことができる。ノウハウを集中させることもかえってリスクである。ノウハウはモノによれば、数千万円以上の価値があるわけだが、それを一介の社員に集中させることがいかにデメリットなのかを感じていただきたい。

今ある人材が活性化していけば長時間労働も軽減されるのではないか。

 以前友人から聞いた話だが彼は役員と飲んでいた。
飲み会で役員にこんな話をしたらしい。
友人「あの部署の管理職の方が機能していないように感じますが、もっと上から仕事ふれないんですか?」

そうするとその役員はこう答えたようだ。

もうあいつはいいんだ。言ってもうまくかわそうとして自分は関わらないようにするんだから。あいつは今のポジションで終わりだし、我々も彼に対してはあきらめてる。

その彼というのはその部署の管理職のことだが、役員の一言で友人はこう思ったそうだ。

そんな男に年間700万円が支給されている。何でも引き受けて成果を出している俺はいったいなんなんだ。

彼は最近、転職を考え始めたそうだ。このようにしてせっかくの優秀な社員たちは職場を離れていく。だからあきらめずに、与えられた権限を最大限発揮して仕事を割り振ってほしいと思っている。

長時間労働が改善されれば、育休が取れる将来も見えてくる

・そもそも男が育休取得をすることにこだわらなければならないのか?

僕が育休取得にこだわるわけは妻に言われた一言から始まっている。

私の声が聞こえなくなるほど、あなたはいったい何を思い悩んでいるの?

妻が何かしゃべりかけたのだが、私は聞いていなかった。耳に届いていなかった。それは自宅にいるときでも仕事のことが頭から離れない状態だったために起こったものだった。頻繁にあった。


今でも休日は仕事が頭から離れない。若干のプレッシャーを感じながら生活している。それとともに、ずっとコレで良いのかと思う。


育児休業を取得し、家庭内に目を向けることで気づかされるものもあるんじゃないかと。自分の人生について考えるきっかけにもなりうるのではないかと思っている。いやそんな暇はないかもしれない。だけどそうだったとしてもそれが分かっただけでも収穫となるだろう。


なんにせよ、人生において選択肢は多いに越したことはない。これが制限されると人間は視野が狭くなり、ストレスを感じてしまうからだ。


日本企業の技術力向上はそれを構成する人たちの広い視野、知見、経験が発展させるものと信じている。そのため、この育休が取れないという問題はそれ自体が問題なのではなく、そこに至るまでの旧態依然とした部分を問題提起している。


変わるのには相当な労力、時間が必要かもしれないが私も働き方については参考資料含めて発信していきたい。